今日は少し離れた江田島に出張ケア。海沿いの道を走って、少し距離はあるものの、海を見ながら車を走らせるのはとても気持ちがいいです。帰りに側道に車を止めて写真をパチリ。大阪に居たときは、わざわざ海を見に遠出しないといけなかったのに、海沿いにある呉市ではこんな光景も日常茶飯事。いいところに戻って来れたのが嬉しいです。

9月は退院後すぐのお母さんと赤ちゃんに関わることが多かったです。共通しているのは、やはりお母さんと赤ちゃんのペースが合うのに少し時間が必要なこと。生まれて間もない赤ちゃんは、しっかりとおっぱいを吸うことができず、泣いてしまったり寝てしまったり。ましてや、お母さんのおっぱいが、産後すぐのガチガチに張ってしまった状態(乳房うっ積という、うっ血している状態)で退院した場合はすぐには上手くいかないことが多いです。

そんな時に無理やり飲ませようとしても、逆効果なんです。焦らなくてもいいですから、乳頭や乳輪部を柔らかくマッサージをして、タイミングをみて赤ちゃんの口を乳頭に触れさせて、お口を開けて少しでも含んでくれればまずOKです。はじめはおっぱいを吸い取れなくても、搾乳で可能な範囲で出してくれていれば分泌は続いてくれます。うまく吸ってくれない赤ちゃんを見て、お母さんが焦ったり、あきらめたりすることがないよう一緒にやっていけたらなぁと思います。

今年に入り、呉市がアウトリーチ(訪問型)の産後ケアを導入し、また他の市町でも助産師会を通じて依頼があるため、訪問の件数が増えました。ご自宅で普段の育児の様子を見ることができるのは良いですね。ただ、昼だけでなく夜の状態も見て一緒にやっていく方がよい場合や、ちゃんとご飯を食べてゆっくり休息が必要な場合は、こちらに来てもらった方が良いです。

最近は、産後ケアが少し周知されてきたのかなと感じることがあります。色々な方法がありますので、不安なことがあればいつでもご相談ください。

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