桜が満開を迎え、いよいよ新しい年度がスタートしました。今年度は、新型コロナウィルスのワクチンが普及し、少しでも明るい話題が増えるといいですね。
産後ケア内容が含まれる母子保健法の一部改正の施行に伴い、令和3年4月より呉市でも産後ケア事業が変わりました。主な変更点は、利用期間が今までの産後2か月から1年に延長されました。これは、とても有難いことで、私は開業後、産後2か月を経過したママから多くのSOS相談を受けました。しかし、自費で利用する産後ケアは負担も多く、どの方法が良いのか悩みました。
産後のママの不安や疲労は、そんな短い間で解消されることはなく、ご家庭の事情が変わったり、精神的に不安になることは数か月経過してもあります。
また、産後ケア事業内容も、今までの宿泊型(ショートステイ)や日帰り型(デイケア)に加え、短時間の日帰り型や訪問型の支援が新たに創設されました。呉市が今まで発行していた母乳育児支援補助券は、今月から開業助産院では使えませんが、これらの方法でそれに代わる市のサービスを受けることができます。短時間の日帰り産後ケアや訪問型の産後ケアの自己負担額は課税世帯で1800円です。ただ、今までの補助券と違い申請制になりますので、利用前にお問い合わせください。
当院は、もう少しで開業から1年を迎えます。
助産院という存在が、地域の子育て世代の方々に身近なものになれるよう、これからもそれぞれの思いに寄り添えるような支援をしていきたいと思います。まだまだ地域の支援は未熟ですが、これからもよろしくお願いいたします。
呉市産後ケア事業が変わります