少しずつ歯磨きの練習

先日、お隣りさんが(歯科衛生士さんです)うちに来られた時に、赤ちゃんのお口の手入れについて教えて下さいました。とても勉強になったので、ここでお伝えします。

赤ちゃんのお口のお手入れは歯が生える前から少しづつ行います。生後6~8ヶ月で歯が生え始めますが、その時にいきなり口の中を触られると、赤ちゃんは驚いてしまいます。ですので、その前から赤ちゃんの手や足をさするなど体に触れる機会をふやし、その流れで肩からお顔の方にマッサージをしていくと安心してお口へと進めることが出来ます。

お顔は、ひたいからほっぺにクルクルと円を描くようにマッサージをして、その後、唇を全体的にほぐすようにマッサージをしていきます。口に触れられることに赤ちゃんが慣れていけば、次はお口の中にそっと指を入れて頬の内側から広げる感じで伸ばしていきます。色々な説はあるようですが、ガーゼやスポンジブラシなどを使ってお口の中を清潔にしてあげるのも良いです。但し、柔らかい粘膜を傷つけないように、優しく、優しく。

このようにして、お口の中を触られることに慣れていけば、歯が生えた時の歯磨きがスムーズに始められますね。ベビーマッサージもそうですが、赤ちゃんが嫌がるのに無理やり進めるのはNGです。赤ちゃんの様子をみながら、ゆっくりと行い、それが習慣になっていくのが理想です。

また、赤ちゃんの虫歯予防は、お母さんのお腹の中にいるときから始まります。虫歯菌(ミュータンス菌)は生まれたばかりの赤ちゃんのお口には存在しません。大人の唾液からうつると言われています。だからって、お母さんやお父さんが赤ちゃんのお顔にそっとキスをするのもダメなんて、悲しいですよね。そのため、妊娠中の虫歯予防や治療はとても大事なことです。妊娠中には必ず歯医者さんにかかり、お口の状態を見てもらいましょう。治療もつわりがおさまった妊娠中期頃なら受けやすいです。キシリトールの適度な摂取も効果がありますね。

口腔内を清潔にすることは、からだ全身の調子を整えることに繋がります。赤ちゃんのケアがご自身の体をさらに大切にするきっかけになると良いですね。

赤ちゃんのお口のケア