授乳中のお母さんのお困りごととして、よくSOSを受けるのが乳腺炎です。
乳腺炎は、乳腺の詰まりや炎症から、おっぱいの腫れや痛み、熱感や赤みなどの症状が出ます。それには、乳汁が乳腺内に溜まってしまい、硬く腫れてくる乳汁うっ滞性のものと、乳腺に細菌が侵入して感染を起こす化膿性のものがあります。
乳汁が滞る初期の腫れぐらいで対応ができると良いのですが、悪化するとおっぱいの痛みが強くなり、熱や頭痛、関節痛などの全身症状が出たりします。さらにはそこから化膿性のものへと進んでしまうこともあります。
そのため、早めの手当てを行うことが望まれます。でも、やはりコロナの影響などで、一旦はご自身で手当てをされてから来られることも多いです。
皆さんからよく質問されるのは、ネットで調べたら、こんな時は冷やしたらいいって書いてあるのと温めたらいいって書いてあるのがあって、どうしたらいいのかわからないという内容です。うーん、確かに！ 色々書いてある！
私自身は温めることをあまりお勧めしたことはありませんが、それは状況によるのだと思います。化膿性の乳腺炎の場合は悪化してしまいます。
その見極めが個人では難しいというのが私の思いです。そんな時は、地域やかかりつけの病院の助産師に相談してみてもらって下さい。
どちらにしても赤ちゃんにしっかりと吸ってもらうことです。そして、おっぱいが更に張るのが怖いからと、水分を控えるのは絶対にやめて下さいね。バランスの良い食事を摂り、ゆっくりと体を休めることが大切です。
おっぱいトラブルのお話